【Word Clockの逆襲】
オーディオにも何やらシンクロニシティとでもいうような現象があるようで、スギモトーンさんのトルク・マネージメントに続いて、NagaeさんのSmart Clockにもシンクロしていました。また、私のデジタル系はStuder A-730とApogee DA1000E-20という組み合わせで、Nagaeさんのシステムに非常に近いものです。なお、私のSmart Clock導入は、たまたまオーディオ・ユニオン(お茶の水店)に旧型SmartClock(96kHzまで)の中古が約半額で出ていたのでつい手を出してしまったという成り行き型です。
ところで、Apogee DA1000E-20にはいろいろな動作モードがあり、業務用のSDIFモードやYAMAHAモードでは独立したクロック信号を受けることが取説に記載されています。このため、私は漫然と「ApogeeでもClockを受けられる」と思い込んでいました。しかしながら、S/P DIFやAES/EBUのデジタル・オーディオ信号は元々クロックを含んでいるので、別のクロックに同期させるためには専用の仕組みが必要なそうです。
で、結局のところ、Smart Clockの出力するClock信号をApogeeに入力して同期させることはできないということが判明しました。
これについて、諦めの悪い私は、O崎さんやNagaeさんをさんざんお騒がせしたあげく、本家Apogeeにまで問い合わせを出してしまいましたが、「ダメです」という非常にあっさりした返事が来ました。さらにしつこく、「greatな製品だから末永くお付き合いしたい」というほとんど怪しいメールを出してみたのですが、
「最近のやつならウチのもできるんだけどねぇ・・・、DA1000はムリです」
ときっぱり言い切られてしまいました。
もっとも、A-730のClock回路はやはり古くてへたり切っていたようで、トランスポートへの単独使用でも中古Smart
Clockは十分に元のとれる効果がありました。Nagaeさんがレポートされていた通り若干ドンシャリ傾向(というか、シャリのみ)はありますが、各音源(楽器)のプレゼンスが明瞭になり、これはこれで満足していたのですが・・・。
(やっと本題です)
Smart Clockに同梱されていたMutecのSmart Digitalシリーズのカタログをながめているうちに妙なものに目をつけてしまいました。Format
Changer Advancedという製品で、本来はAES/EBU -S/PDIF(coax) - S/PDIF(opt)を相互に変換するためのものです。が、Master
Clock信号を受けて、自身が出力するデジタル・オーディオ信号を強制的にクロックに同期させる機能があると書いてあります。このデバイスは、入力に何を選んでも3種類のフォーマットがいつも同時に出力される仕様ですから、「AES/EBU>AES/EBU」というような使い方もできます。そこで、これを同期可能なD/Dコンバータ(というか、コンバートすらしないので単なるシンクロナイザーです)として使えばApogeeの直前までSmart
Clockで支配できますから、Apogeeを同期させるのに近い効果があるのではないか、と思い付いたわけです。
とはいえ、本来の用途からするとまるで意味不明な使い方ですから、販売元に問い合わせても、「特に問題はありませんが・・・」と困られてしまいました(でも、Apogee + Studer に Smart Clockというユーザーは多いそうで、お知り合いで試して下さるとのことでした)。ま、希望小売り価格でも66Kということで、どうせ前人未到(?)の愚行だと覚悟を決め、販売元のテスト結果を待つことなくK-JUMP(「清水の舞台から飛び下りる」の意)を敢行することにしました。
で、はしゃいでレポートを書いているぐらいで、私の環境では非常に良い効果が得られました。
トランスポートへの単独使用では、音場や解像度は明晰になりましたが、音質的には乾いた感じになって、Nagaeさんもレポートされていた通りややサ行が強調された印象がありました。これが、Format
Changerを加えると、音に潤いがでてきて、エレキ・ギターのコードストロークやオーケストラの強奏でもまったく混濁しません。輪郭はくっきりしているけれどもロットリングではなくペンのタッチ、色彩は濃厚だけど油彩ではなく岩彩(岩絵具)のような清涼感、音場は広がるけど演奏者の足がしっかり床についている感じ、等々、たいへん好ましい音になっています。
これでdCSなんざ恐くありません。というのは無謀ですが(dCSの音をちゃんと聴いたことがないので)、しかし、お気に入りのStuderやApogeeの基本的なキャラクターを変えることなく、客観的な性能(というのも変ですが)だけが向上された感じは、ナチュラルメイク派の私には非常に好ましいものでした。
なお、現状では、ACケーブルは製品に同梱のもの、デジタル・ケーブルはオーディオ/クロック共にApogee純正(オヤイデで売っている例の75Ω線にカナレBNC/RCAまたはノイトリックNC3Bのコネクタがついたもので業務用機器のお店で売ってます、廉価です)という「ただつないだだけ」の状態です。。
本当ならば、オン/オフやシンクロ有無の比較、他のクロック周波数、ケーブルなども試してみてレポートすべきなんでしょうが、聴き直したいCDがいっぱいあって手を出すヒマがないという状況です。この辺、どなたか続いてJUMP&追試して下さると楽しいのですが・・・。
ところで、このような効果は、私の機器が古くてクロック回路に問題(元々の性能と経年劣化)があったからだとも思えます。が、ひょっとすると、クロック入力の無い他のD/Aコンバータでも効果がある可能性はあります。ソニック・フロンティアのウルトラ・ジッター・バグやアッセンブリッジ(パーツ・コネクション)のd2d-1なんかもディスコンになってしまったいま、ひょっとすると使えるシロモノかもしれません。
さて、恒例の小ネタを少々。
(その1)
Smart Digitalシリーズは電源回路を内蔵していてACケーブルだけで使えるのは便利なのですが(オーディオまでACアダプタまみれにしたくは
ありません)、トランスがかなりうなります。取り説でも、初期のSmart Clockでは「家庭で使うときはソルボセインでもはさんでくれ」だったのが、Format
Changerでは「J1プロジェクトのインシュレータを敷いて上に鉛インゴットを載せろ」になっていますから、これはかなり問題になっているのでしょう。
私は、Smart Clockについては、すでにMDFでケースを作って消音に勤めております(もうひとつ作らなくっちゃ)。
(その2)
機能的には全く問題ないのですが、フロントパネルのLEDインジケータが全開の明るさで、家庭内使用ではいささか気になります。上記の自作ケースではフロントパネルをスモークのアクリル板にして少し緩和していますが、それでもApogeeよりはるかに明るい状態です。ま、どうでもいいことなんですけど・・・。
投稿者 Nagaeさん(2003/3/17投稿)
秋葉原・ラジオ会館2Fのトモカ電気から持ち帰った、中国の性格の良い娘さん達が作ったパラメトリック・イコライザ TUBE
ULTRA-Q T1951 の報告をさせていただきます。
長いので2編に分けます。
精緻なイラスト付きの立派なパッケージから本体を取り出します。付属品はマニュアルと着脱式ACコード。19”ラックマウントタイプなので、ゴム足と言った無粋な物はありません。
マニュアルは英文で、操作法以外にバックグラウンドに関する簡単な説明もあります。
主要部の解説は、このほかにフランス・スペイン・イタリア・オランダ・フィンランド・スウェーデン・デンマーク・ポルトガル・ギリシャの各国語でも書かれていますから、英語の不得意な人でも安心です。(?)
写真でもわかるとおり、操作部は28個のツマミ、14個のフラットレバースイッチ、1個のトグルスイッチと2個の丸形メータ(ラジケータではない)、2個のLEDで構成されており、入出力はXLRコネクタおよび1/4吋ジャックでバランス型です。
2万円の価格からすると、この時点で予算オーバーで、中を開けると「スカ」と書いた紙が一枚入っていても不思議はありません。
BEHRINGERの透かし彫りのあるカバーを剥ぐって中を覗くと、中央部にはトロイダルトランスと立派な放熱器の付いた電源基板があるのみ。信号回路基板は背面と表面パネルの裏に垂直に立っています(Ayre
K1と同じ)。この他に真空管を使った付属回路の小基板があります。基板は両面実装で、SMD部品が多用されています(これもAyre
K1と同じだな)。基板間接続には圧着・圧接コネクタが使われ、22か24番の割合太い1本線が使われています。収まりが悪いので、接着剤でシャーシに固定されていますが、日本的感覚からすると少しラフに見えるかも知れません。
しかし作りは割とまともです。板金穴もちょっと力を入れると合います。
パネルはクローム色のヘアラインですが、もちろんプラスチック製で良い出来です。印刷のシルク文字もはっきりしていますが、小さな字なので老眼鏡が必要な人もいるでしょう(付属品には入っておりません)。
主要素子には普及機クラスによく使われるOPアンプ(JRCの4580)が使用され、ミュートもしくはショートパス用に小型リレーも2個付いています。
一体どうすると、こういう物を2万円で売って利益を出せるのでしょうか? 率直な敬意と脅威を感じます。
「売り」の一つである真空管はメーターの横の飾り窓から拝めます。これは主回路ではなく、ハーモネータ(早い話が倍音ミクサー)として使われており、この機能だけ単独に使用することも可能です。
電源を消した時気づいたのですが、真空管のヒータが点灯していないように見えます。あわてて中を見ると、球はSOVTEKの12AX7LPSなので納得。この球はダークヒータと言うより構造上ヒータの点いているのがほとんど見えません。大丈夫。B電圧=50V、Ip=0.1mA以下で極めて上品に動作しています。
ユーザーからのクレーム対策ではないでしょうが、球の背後に24V球が28V位で煌々と灯っていますから、普通のX7でもヒータ点灯は見えないでしょう。豆球やイブ明けまでの命哉メータの機能はいわゆるVU計ではなく、ハーモニクスの混合量表示で、絶対値表示ですから、入力レベルが小さい時には振れません。混合量はメータ下の大きなノブで調整でき、表示はエアコンのごとくhot/coldです。
スイッチ類が多いですが、これはバンド毎のin/outの他に両端のバンドをパラメトリックフィルタではなくスロープフィルタとして使用出来るよう、切り替えるためのものが含まれている為です。マスターボリュームやハーモネータを含めた全回路のバイパスもできます。
パラメトリックフィルタはご存じのように、ポールの位置、高さ、鋭さを細かく設定できますが、2つのチャンネルをシリーズにつなぎ、2バンドのイコライザとして使うことも可能です。
出力は60Ωで最大+20dBm(開放で8Vぐらい)まで振れます。
S/Nは100dB以上をうたっていますが、パワーアンプの入力につないでも、それほどノイズフロアを上げる気配はありません。むしろDCオフセットが30mV位出てしまう場合があるので、トランス受けの機器にはちょっとイヤな感じです。切り替え時ノイズも少々気になります。
それでは試聴結果は次回に・・・
おまけ:
型名のULTRA-Qと言うのは科学特捜隊ではなく、共振回路のDの逆数としてのQが高い、すなわち鋭いピークも作れると言う意味でしょう。卒研が「ジャイレータによる半導体インダクタ」だった私には懐かしいです。T1951の数字部は私の生年でもあり、運命的出会いを感じてしまいます。(爆笑)
2003/03/19ここから
さて、どこにつなぐかですが、昔の「ステレオ」のように、Rec./Tape monitor端子間と言う手はもはや使えません。そんな便利な端子は今のAyre
K1には付いていないからです。Rec.はありますが、アンバラ(RCA)だから、XLRの本機とつなぐには、やや不便さがあります。
仕方ないのでプリ・メイン間にしました。我が家ではこの部分は5mのバランス線接続です。
プリ、メインどちら側に近づけて置くかですが、試聴なので、使い勝手より音質優先で、よりドライブ能力が高いと思われるK1のお尻に長いケーブルをつなぎ、結果メインに近い方に置きました。
K1−−−−5m−−−−T1951−1m−V3 と言うわけです。
さて、その結果ですが、「やはりな・・・」と言うものでした。鋭敏なAyreの組み合わせに割り込むこと自体、無理があり当然予想された結果なのですが、音は弱々しく曇りがちで、音場は狭くなり、常に耳障りな歪みが付いて回ります。つまりはエントリークラスの音質になってしまいました。スルーにすると自然で生き生きした元の音に戻ります。まあ、この機械でDG38の代役が務まるんではアキュフェーズさんも立場ないでしょうから・・・
これでは話にならないので他の用途を考えました。
我が家の2ch再生系には勝負装置以外に隠居用のサブ装置があります。
・・・と言うもの。 アンプ以外はなにやら露骨にイギリス・フェアー風です。この組み合わせではフラットアンプが無く、東京光音のATTで音量調整をしています。この部分にBEHRINGERを入れてみました。
これは大成功。大体が細かい差はわからない装置なので、大らかに変化を受け止めてくれました。
Quad22のトーンコントロール・ボリュームが腐る前は、こういう音が出たであろう、と言う想像の楽園に遊びました。これは楽しめます!
Qを低めに設定して、ここぞと思う周波数のレベルを上げ下げし、見当を付けてから絞り込むと、面白いように音が変わります。遠い昔、JVCのSEAコントローラ(グライコ)を使っていたことがあり、どの周波数をいじると音がどう変わるかの経験を積んでおいたのが役に立ったのかもしれません。ハーモネータはEMT製EQアンプのいささか無愛想な音色を取り繕ってくれますが、やりすぎると球媚びした音になります。プリ・メインアンプが石の中級機などの場合、役に立つと思います。
本来は定量データを元に、ルームアコースティックの改善などをするのが「正しい」使い方なのでしょうが、そう思うと途端に縁遠くなりますね。
失礼な言い方かもしれませんが、このイコライザを入れても、それほど音質劣化を感じない装置は沢山あるのではないでしょうか。
気楽にトーンコントロールの代わり、あるいは実験道具にすれば、お友達になれると思います。
投稿者 Miyoshiさん(2003/3/09投稿)
【その後のトルク管理】
言うだけ言ってほったらかしではあんまりなので、その後の経過をご報告させていただきます。
私の場合、Simpsonのトルク・マネージメント・システム(ソフトウェア)はまだ導入しておらず、トルク・ドライバだけを使って、メーカー(代理店)から訊き出した「規定値」の近辺でごそごそしています(オーディオ・トップレスへの2月20日の投稿をご参照下さい)。しかし、それでもスピーカー・システムのキャラクターは大幅に変化し、トルクドライバーがなかったらまたしても泥沼に沈んでいたところでした。
私が使っているスピーカー・システムはB&WのMatrix 801S3で、これは典型的な「クラッシック用モニタ」です。「冷静な音」を身上とし、音場もスピーカー・システムの後方に展開されるタイプです。また、特に801は低域が過剰でゆるいと言われており、実際、力のあるアンプや丈夫な床が要求されますし、さらに、現状ではスタンドに加えて高さ8センチほどのウッド・ブロックで持ち上げてもいます。
ところが、ネジを強く(規定値の30%増し)締めつけているときは、意外に低音にも締まりがでてきて、バスドラムの姿なんかは良くなってきます。ただし、この場合は、いわゆる量感は減り、クラッシックのオーケストラを聴く場合には(ティムパニやグランカッサの見通しはよくなるけれど)ラウドネスをオンにしたくなります。
一方、ネジを緩く(規定値の30%減)締めているときは、響き(残響やエフェクターの効果など)はとても豊かになり、クラッシック用音楽ホールの客席、それも上野文化会館や杉並公会堂等のちょっと響きのリッチな(でもちょっと古い)ホールの客席で聴いているときのような感じです。これはこれでとても快感なのですが、ふと気がつくと、低音楽器の動きが不明瞭だったり、量感過剰だったりすることもあります。
さて、それではどのぐらいで手を打つかということが問題なのですが、そう一筋縄ではいきません。上記のような解像度と量感のトレードオフは、仔細に見ると、楽器や声によっていろいろな効果を及ぼしています。ボーカルが出る/引っ込む、シンバルが派手/地味・・・等々、延々と相克が繰り返されます。更にクラッシックのオーケストラを繰り返して聴くと(これがちゃんと聞えないとわざわざ贋小スピを使っている甲斐がないので)、楽器の種類によって様々なメリット・デメリットが続出します。
そこに加えて、ネジいぢりをしていた間はネットをはずしていたのですが(普段はつけています)、Matrix801S3はスピーカー・ユニットのフレームがかなり鳴くので、特にネジを弛めているときは音色にまた別の鋭さが加わってしまい、金管楽器等の音色が皆同じになってきてしまったりします(ネットのグリルは、これを巧みにマスクあるいはダンプしているように思います)。
で、それやこれやで試行錯誤すると結局は「指定値」に収束するという、現状は、実は非常につまらない状態です。とはいえ、締め付けトルクの影響は非常に大きく、諸々のアクセサリーとは全く次元の違う変化が得られます。また、「つまらない」というのは趣味上の天邪鬼な話で、O崎さんも述べておられたように、あたかもSPシステムが若返ったように、全体の性能は高まっています。
さて、スピーカー・ユニットのネジに関しては、上記の通り、目下のところは規定値で固定していますが、ターミナルのネジについては、ちょっと別の問題がありました。というのは、内部でネジにサビでもでているのか、どんなに弛めても規定値より大きなトルクをかけないと回らないのです。そこで、後述するネジの回転量による管理をとっています。こちらのネジによる音の変化もなかなか無視できるものではなく(まだ定性的な傾向をつかみ切れないのですが)、差し当たってはこちらで「味付け」を試みています。
長くなりましたが、あと、小ネタを少々。
【その1】
木ネジの締付け管理には、締付けトルクによるものの他に、ねじの回転量によるものがあるそうです。木ネジの場合、「締付けトルク」のうちで「ネジとネジ穴の摩擦」が占める割合が大きく、しかもネジ穴の状態が一定ではないので、締付けトルクでは一定の軸力が得られないとの考え方です(確かに、車いぢり等でも、トルクレンチを使うときはネジに浸透潤滑剤をスプレーして摩
擦の影響を除くことが奨められています・・・SPシステムでは絶対に潤滑剤など使わないで下さい、為念)。
具体的には、ネジの頭が締付け対象にぴったり当たるところで一旦とめて、そこから何度回すかということで管理した方が軸力の再現性が良いということだそうです。
そこで、トルクドライバーで締付けをする際にネジの回転量も観察してみましたが、幸いなことに、ウチのスピーカー・システムでは、ユニットを止めているネジに関しては、同一の締付けトルクで締めたときの回転量は概ね一致していました(ネジの頭にちょっと印をつけておくとよく判ります)。で、前記の通り締め付けトルクを超越(?)しているターミナルの止めねじに関しては、目視で回転量管理ということにしました。
なお、回転量で管理するとしても、そもそもの適正な回転量を割り出すためにはトルクドライバーを用いる他はありません。私は知りませんが、あるいは、Simpsonのシステムにはそのようなオプションもあるのかもしれません。
【その2】
トルクドライバーは空転式か直読式かという議論がありましたが、直読式には機能とは無関係な欠点があります。それは「かさばる」ということです。長い全長の真ん中あたりに径の大きなダイアルがついていますし、機器の性格上、工具箱に放りこんでおくわけにもいきません。買ったときはダンボールの箱に入っていましたが、これは見た目も何ですし、扱い勝手がよくありません。
そこで、私はプラスチック(塩ビか?)製の「スパゲッティ入れ」を買ってきて(見事なぐらいジャストサイズのが見つかりました)、適当な詰め物を入れて「トルクドライバのケース」にしました。
投稿者 NAPA VALLEYさん(2003/3/07投稿)
(フーさんの影響?でHorn離れの進んだ)最近の若いAudio Fanには余り関係ないかもしれませんが、Horn Driverを中心としたSONYのプロ用ユニット群がついに製造中止となるようです。それもこの3月一杯で。採算がなかなか取れないようですネ。あとダイアフラムを造るメーカーが無いとか・・・
Wilson Audio System 6 なんかのassembleされたsystemの音も「なかなかやるなー」とは思いますけれど、はっきり言って強力エンジン2 inch Horn Driverの味はまた別格です。ジャズだけ!という人にはJBLやTADの方が、図太くて酷があってお奨めですが、クラシックも.・・・となると、SONY SUP-T11Gが解像度も高く、癖の無さと酷のバランスがとれて最高かも。私も聴く前は「SONYのスピーカーなんて」と馬鹿にしていたのですがネ。
最も現在、値引き無しで1本380,000円もするのです(私が買ったときは300,000円)。Super TweeterのSUP-T21Gなどはステレオ誌の寺島靖国氏の様な聞き方をしても良さはわかりませんよね。私自身はAcapella TW-1Sを20,000Hzから使用していますが、Driverの振動板のある位置を中心に3 〜 5mm単位で前後させて音合わせをしています。位置ばかりでなくて、クロスさせる周波数や遮断特性の問題もあるし、ちょいと繋いでパッと良い音(位相の整った空間が見通せるような音)はでません。GTサウンドではSUP-T21Gを24,000Hzから繋いでいますが、なかなか浸透力のある良い音がしています。
こうゆう本格的なユニットが(採算性の問題で)この先の日本で造られることはもはや無いのかも知れないと思うと、何か寂しくなってしまいます。SONY SUP-T11G、もう1 Pairついつい注文してしまいました(でも高いよなー)。
実は先日、パワーアンプの実験中に誤ってプリアンプ Ayre K1の出力に大信号を加えてしまい、音が出なくなり、変わりにDCが出っぱなしという状態になりました。
さあ、大変! 僕の脳裏を<150万>という数字が明滅しながらLchからRch方向に横切っていきました。
出力段FETの破損言う最悪の事態を想像しながら(Ayre K1の素子交換修理は困難と言われている。ボード毎交換か?)、蓋を開けて素子チェックをしてみました。
幸いD-Sショートはしていない模様。それに仕事の経験からFETは二次破壊に強いはずだという期待もありました。
はたして原因は電源部のDC回路に入っている速断ヒューズのブローのみらしいことが判明しました。特殊なヒューズなのですが、なんとか手持ちのもので代用して試運転すると見事に復旧。よかったよかった。
この時の調査で、いくぶんか回路上の特徴がわかりました。
さて、CD周りのグレードアップをはかりながらも、さりとて100万以上する正面装備を買えない貧乏な私は、各個投入>個別撃破という最悪の戦術でこのところ冴えない日々を送っております。
つい先日の試みはクロック・ジェネレータの導入でした。機令10才に達する我がApogeeのD/Aは、ソニック・フロンティアのウルトラ・ジター・バグをディジタル入力に接続すると、音場が広がり分解能も上がるのですが、さすがに新しいChordではこの手のジッタ・キャンセラの効果は薄く、むしろディフィニションの甘さなどのディメリットが目立ってしまいます。
そこで考えたのが次の手:スチューダのデッキに付いている外部クロック入力に最新式のクロック発信器出力をぶち込むというものでした。
ドイツ、ミューテック社の「スマート・クロック」なる製品が14万と言う、まずまずの値段で売られているようです。以前ステレオサウンド誌でのテスト結果を参考に、今回も清水の舞台からジャンプいたしました。
で、結果ですが、なぜか高域が1〜2dB上がる感じです。音場表現もその結果として少し正確になります。ApogeeとChordでは新しい後者の方が変化は顕著です。低音のエネルギー感、質感も向上しますが、両端が強調される結果、中域がかなりはっきり薄くなります。
私はもともとバイタヴォックスやATCを選ぶ中域大好き派です。この変化は許せませんでした。そして最近ATCのトゥイータを交換した結果、以前より中薄傾向が強まっていたのです。我が家ではインシュレータやラインケーブルを交換した時のようなはっきりとした音楽的表現力の変化・向上は得られませんでした。
システムの解像度を是が非でも上げたい人向きですね。
但し不思議な現象としては、取り扱い商社が言うとおり、この機械はACケーブルの品質に敏感で外観が同じような安物のプラグイン式ケーブルをソニック・フロンティアの機械と差し替えると上記の変化は途端に少なくなります。いったい何を聴いていることやら・・・
さて、ミューテックの製品は普通のオーディオ店では扱っておらず、いわゆるプロ・オーディオ(楽隊方面)向けの販売が主だそうです。秋葉だとラジオ会館2Fのトモカ電気ですが、転んでもただ擦り剥かない私はそこでこんなものを見つけました。TUBE ULTRA-Q T1951です。
要するに12AX7が2本入った2ch・4バンドのパラメトリックイコライザなのですが、驚くべきはその価格。なんと20,300円です。桁落ちではありません。楽隊業界は入り/出ともに安い傾向がありますが、それにしても2万円とは・・・
ベリンガーはドイツの会社で、その業界では有名なようです。ドイツ設計で中国生産なのですが、けっこう見場は良いです。騙されても良い価格なのでDG38の替わりにいっちょう買ってみますか・・・