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Audio日記 オーディオマシーナ編(2005/07/24〜08/02) この期間の私のシステムは、スピーカー:AE2Signature、パワーアンプ:エアー V1X、プリアンプ:エアー K1X、ユニバーサルプレーヤー:パイオニア DV-S858Ai、DAC:WADIA15i、CDトランスポート:クレル MD20です。
2005/07/24「オーディオマシーナ(その1)」
「The Ultimate Monitorが自宅試聴できる」そんな一報を見たのは5555島さんのメーリングリストでした。
Audio MachinaのThe Ultimate Monitorか・・・フェアでも見たし、店でも聴いたし、別段初めて触れるスピーカーでもありませんでしたし、これまた特別な印象もナシ。でも、このメーリングリストの一行にはなぜか目が止まりました。我が家には不動のAE2Signatureがいるわけで、これまでスピーカーを持ち込んでの試聴なんて、MEGの小型機くらいなもので、やったこともないに等しいのです。おそらくafuturaの記事の中でも一番少ないのは、小型スピーカー試聴じゃないか? だって興味なかったんだもん。
当然でしょ? AE2Signatureは我が家の王様なんだから。
とはいえ、スピーカーなんて数多あるわけで、目に止まるというこのインスピレーションは結構大事なことです。Audio Machina / The Ultimate Monitor、Krell / LAT2、YG ACOUSTICS / Anat R/MM、Magico / Miniといえば、近年の小型高密度スピーカーtop4じゃないでしょうか。一番安いLAT2でも1,850,000円か・・・うーむ。現実的でないな。
AE2Signatureだって10年前は小型スピーカーのトップを走ったスピーカーです。たまには時代の流れを感じてみることにしますか。それでThe Ultimate Monitorに全くかなわないというのであれば、それはそれ。問題なくAE2Signatureの方が好みであるということになればそれはそれ。幸せな結果です。
躊躇なく自宅試聴を申し込みました。その時は下の一文に気付かなかったんですよね。
『The Ultimate Monitorをご購入検討されている方は、この機会を利用して・・・』
お!? 購入の検討はまだしてないぞ!? 気付いたのは試聴予定日も決まってからでした。<<すみません。ゼファン@安藤さん
夏休みの2日間はThe Ultimate Monitorの搬入に合わせて取得しました。
エレベーターのない社宅の5階。不釣り合いなトランク(試聴運搬用ではなく、製品もこのがっしりしたトランクで搬入されるらしい)が到着です。当日はAE2Signatureを別部屋に撤去し、開封とセッティングは全て5555島さんとゼファン@安藤さんにおまかせです。手際よく組まれていく、組まれていく。。。
2005/07/24「オーディオマシーナ(その2)」
組み立てで気付いたこと。
そして、これ
最後の「小さく見える」というのは、実際ものすごいメリットでした。バッフル面がほとんどないため、試聴場所からは黒い棒が2本立っているようにしか見えないのです。AE2Signatureが大きく見える。そして奥行きはAE2Signatureよりもあるくせに、流線形のスタイルは後ろから見ても上から見てもとてもスマート。
ほとんど同じ位置に置いているんだけどね。見た目の差歴然。 これは見た目からして期待できます。推奨エージングは200時間とのことですが、店頭品でありエージングも十分なようですし、今から約1日半、楽しめちゃうなぁ。
まずは借り物だから説明書を熟読。ふむふむ。カルダス式セッティングを推奨するとな。この部屋ではいいけど、そりゃぁ日本じゃ厳しいな。なになに。スピーカーの水平を取れと。この地面と平行面のないエンクロージュアのどこに水平器をセットしろっていうんだ? どれどれ。パワーアンプの電源を最後に入れろと。当然かもしれないけど、モジュールが組み込まれているしな。
試聴システムは以下の通り。
Pioneer DV-S858Ai
↓
Wadia15i(CDの場合)
↓
Ayre K1x
↓
Audio Machina The BOMB
↓
Ayre V1x
↓
Audio Machina The Ultimate Monitorとりあえず壁からの距離と角度だけは調節しました。スピーカーの角度を15度にして、正三角形の場所での試聴を推奨しているみたいです。「通常15度の位置がレスポンスが一番フラットになります」とのこと。
ただ、これだとやっぱり近すぎちゃうみたい。角度を12度と浅くして、試聴場所を後ろにずらしました。
ここで一日目は早くも終了。2005/07/28「オーディオマシーナ(その3)」
おっと書き忘れた。
電池駆動のアクティブモジュレーターThe BOMBをプリ-パワーアンプ間に挿入するわけですが、これがRCA入出力しかないわけ。いつものバランスケーブルであるMIT マグナム・プロラインM1もショットガン・プロラインS1も使えません。Ayreにアンバランス接続は不本意ですが、代理店にお借りしたケーブル(詳細不明)でアンバランス対応しました。
畳の上にスパイクでセットされたThe BOMB、スパイクの意味あるかしら?
それともう一つ。
The Ultimate Monitorは上下対象のため、上下はスピーカー端子の(+)の向きで判断するのですが、この端子が最近流行のカルダス製でバナナプラグに対応していません。ここも仕方なく、いつもは高域用に使用しているシナジスティック・リサーチのアルファ・クァッド・アクティブ・シールディング 3.6mのバナナプラグをYラグに変換して使用しています。若干のむず痒さはありますな。
翌日。
試聴はThe BOMBを常に挿入した状況で行いました。仮にThe BOMBを外して素晴らしいパフォーマンスを示したとしても、それは製品として素晴らしいことにはならないでしょう。カタログデータですと、本体のみで-3dBの範囲の周波数特性は45Hz〜20kHz、The BOMBを加えると25Hz(!)〜20kHzとなるらしい。45HzでもAE2Signatureよりも十分に下まで伸びているはず。試聴もいつもの曲。自分の家ですからディスクはいくらでもあるわけで、ジャンルを問わず、珍しくクラシックまで聴いてしまいましたわ。
2005/07/29「オーディオマシーナ(その4)」
真っ先に驚いたのは、その重低音のあり方です。矢野顕子/ペーパー・ドール@SACDにはペダルを踏み込む暗騒音ともいうべき部屋鳴りが入っているのですが、AE2Signatureではそれを感じることが出来る程度。
ところが、このThe Ultimate Monitorはヴォンと正に音として感じることが出来るのです。こんな一曲通してその音がするとはシラナカッタ! ただただビックリ。
その他の低音ソフト、例えばカウボーイ・ジャンキース/トリニティ・セッション@長岡鉄男氏オススメやエリック・クラプトン/アンプラグドにしてもそう。聴くことの出来なかったものを聞くことが出来ました。しかしこれは・・・今まで38cmウーハーを搭載したJBLや、ウィルソン、B&W、アヴァロン等々様々なお宅や店で同じソフトを聴きましたが、感じられなかった低音感です。The BOMB は24Hzを最大で10dBブーストしているそうですから、そりゃ強力なわけだ。60HzあたりよりもdB的に出てるんじゃねぇの?
スピーカー再生の重低音には小型スピーカーの能率を下げて30Hzとかまで伸ばした低音と大口径ウーハーの物量から来る低音とありますが、これは第三の低音ですな。多少人工的ながらも、音圧を感じず、気配を感じる不思議な重低音。。。 低音に関しては部屋のレゾナンスの影響が大きいけど、それにしても“我が家では”好感触^^
重低音なんてなくても音楽は楽しめるので、普段はあんまり低音だ高音だって言わないけど、余りに際立った特徴でしたので、つい書いちゃった^^;
ステレオイメージの広さは当然として(AE2Signatureと同じくらいか、×1.1くらい)、音像定位もまぁしっかりしていること。ツイーターやや上くらい、空間にポッカリと浮かびますね。定位がふらふらしないと言うのはステレオサウンド誌の記載の通り。AE2Signatureはやや揺れる時があります。これは10年の進歩かな。
位相特性を考えたフロントバッフルから一段落ちたショートホーンのツイーター形状や極小のバッフル面から、点のように小さい定位なのかと思ったら、これはそうでもない。AE2Signatureの方が絞れているくらいかも。加えて、音像の位置はAE2Signatureの方が奥に来るのは意外だったなぁ。てっきり後方に絞り込んだリュート形のThe Ultimate Monitorの方がば〜んと後方展開するのかと思いましたわ。どこだか探せないけど、afuturaの2000年頃の日記の中で、「AE2Signatureは後方展開が苦手」みたいなことを書いていると思います。環境が変わると受けるイメージも違うもんだ。
2005/08/01「オーディオマシーナ(その5)」
低音の質感は異なるけど、普段から小型スピーカーを聞き込んでいる私としては違和感なくThe Ultimate Monitorを楽しむことが出来ます。非常に緻密、非常に機敏。先ほどの矢野顕子以外でもブライアン・ブロムバーグの弦を弾いた感じが、音しかないのにビジュアルで見せるように表現されたり、スティービー・ワンダーの名曲イズント・ソー・ラブリーでアイシャのSEが極めて自然だったり、いやぁよかよか。
結局30数曲を聴きました。お引き取りの時が来て、最後に5555島さんがリファレンスディスクを試聴(型番等失念)。
さようなら、The Ultimate Monitor。よかった、実によかった。ありがとう。
てきぱきと出されるときは小気味よかったけど、てきぱきとしまわれるのはうすら寂しいもんですなぁ。がらんと空いたタオックのアンダーボードにAE2Signatureを戻しました。せっかくですから5555島さんにさっきのディスクをかけてもらいました。適当置きですが、O崎家の実力の90%くらいは出ているでしょう。
あぁ、AE2Signatureボけてる。。。
比べてわかる残酷さ。
いわゆる音の立ち上がり、打音の締まり、連続音の分解能みたいなものがAE2Signatureは衰えてる。。。そう、衰えてるの。
実はThe Ultimate Monitorを効いている最中から、AE2Signatureの若い頃に似てるなぁって思ってました。語彙の数に限界があるから仕方ないけど、当時のAE2Signatureの雑誌レビューと、今のThe Ultimate Monitorのレビュー、同じこと書いているもん。主語が双方入れ替わってもわからないくらい。全盛期のアントニオ猪木と今のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、勝負はノゲイラが勝つでしょうが、時代が違うから、強さは比べられないもんね。AE2Signatureが猪木、The Ultimate Monitorがノゲイラ。
時は残酷なり。2005/08/02「オーディオマシーナ(その6)」
The Ultimate Monitorの全体的な感想。
2005/08/03「オーディオマシーナ(その7)」
気になる点も以下に。
さて、今回の自宅試聴が「購入予定者対象」ならば、それに対する回答もしておかないとね。
AE2Signature が The Ultimate Monitorに全くかなわないということもないというのが正直なところ。思い入れがありますからね。それをも吹き飛ばすくらいの強烈過ぎるインパクトは欲しかったところ。何から何まで圧倒的な差を見せつける実力差ね。ボケも持ち味。私がボケさせたんだもん。
それに、現実的に2年以内に引っ越さなければいけない昨今、家を買う前にスピーカーを新しく決めるわけにはいかないでしょう。お金ないし、Gondul欲しいし。<< 重ねてすみませんね。経験だけさせてもらって。言いたいこと言わせてもらって。ゼファン@安藤さん&5555島さんただ、欲しくはなりました。頼まれてもいらないスピーカーが多い中で、これは欲しいですねぇ。やっぱり若さがあるもん。キレイだし、音に張りがある。懐の深さもありそう。一芸に秀でているところもステキだ。AE2Signatureは古女房ですが、若いのに惹かれるのはコレ致し方ないでしょう♪
いつかは来るAE2Signatureとの別れ。The Ultimate Monitorのような自分の嗜好に合うスピーカーにそろそろ目を向け始めていいのかもしれません。いいきっかけになりました。
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