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音処探訪

イケオンWeekend試聴会 

00/6/10 14:00〜15:30 「音場補正編 ・・・ エコーバスター製品を聴く」

 音場補正グッズであるエコーバスターを聴く(日本語おかしい?)という催しが東京・池袋にあるイケオンの試聴室で行われました。自宅試聴もままならないので気合いを入れて望みたいところです・・・が、実はこの日、深夜まで六本木で王様ゲームをして盛り上がり(妻よ、読まないでね)、朝は早起きして社宅の草むしり(社宅の掟だね)と、集中力切れがちでした・・・。反省。

 音場補正という珍しいテーマでの試聴会、エコーバスター製(USA)の調音パネルを中心としたものでした。でも今回は気楽でしたね。気に入る気に入らないではなく、どう変わったかだけ聴いていればいいんですから。
 試聴部屋はいつものビルの一階、10畳くらいの広さで、スピーカー背面壁にコンバックのルームチューニングデバイス RFA-78が貼られ、コーナーもエコーバスター製品で処理されていました。また、一次反射面には自作したという吸音パネルが置いてあります。いつもはないのですが、今日は特別なのでしょう。
 私の試聴席は丁度 二等辺三角形の頂点となるところ。今日はここにいないと多分意味がないと思います。
 再生機器はスピーカーがWilson AudioのSystem6、アンプはKrellのKTC + FBP-300C(CAST接続)、CDプレーヤーはDCD-S1イケオンバージョンです。なんだかんだで700万円オーバーのシステムですね。

 そもそも買うと高い(特に輸入品は)ルームチューニングアクセサリーとは何でしょう。簡単に言えば「音場改善」ですが、そもそも、こんな板一枚で「響き」や「定在波」がどうにかなるのかどうか、非常に興味深いですね。雑誌はだいぶ誇張して書いてあるような気もしますし。
エコーバスター 試聴会で使用された「エコーバスター(写真)」は中・高音(カタログデータは350Hz〜4KHz)における吸音を目的とした製品です。一次反射の吸音を目的としたもののようです。内部素材の詳細は不明ながら、二重構造で十分な空気層を持っているとのこと。
 対する「ダブルバスター」は反射を目的とした製品(色のオプションができるため、外見はダブルバスターと見分けがつかない)です。中央から両端に円柱型のウイングを形成し、音波を全方位に拡散、かつ不要な振動を熱エネルギーに変換するとか。

 ではでは、まず最初はスピーカーの中央にエコーバスター(吸音)、スピーカー背後にダブルバスター(拡散)を設置し、試聴開始です。

 まず最初はスピーカーの中央にエコーバスター(吸音)、スピーカー背後にダブルバスター(拡散)を設置、そして次に中央にダブルバスター(拡散)、スピーカー背後にエコーバスター(吸音)という設置で試聴しました。要するにスピーカーの音は通常全面に出されるわけですが、エンクロージャに回り込んだ音を吸ったほうがいいのか、反射したほうがいいのか、ということです。

 まず、クローズ/リーナ・ニーバーグから。スウェーデンのプロプリウスレーベルらしい清楚でクリアな女性ボーカルとピアノのデュオです。中央に立つボーカルの位置はどう変化するのでしょう。
 恐らくこのレーベルの他の録音から察して、元々後ろに引き気味のボーカル位置だと思います。今回はスピーカー中央の吸音を基準とするしかありませんが、通常(家で聴く)よりも更にピアノが10cm後ろに、そしてボーカルが5cm下がったような印象です。我が家では奥行き表現が苦手気味のためそう感じたのかもしれませんけど・・・。
 中央を反射とすると、音像が全体的に少しだけ前に出ます。その反面、細かい変化が聴き取りにくくなったような気もします。ただ、高さ、位置ともに定位に差はありません。中央拡散でも定位がふやけることはないようです。

 キース・ジャレット・トリオのブルーノートライブはどうでしょう。ざわめきの広がり、ピアノの立ち上がりを聴いてみましょうか。
 中央反射だと吸音時に比し、少々キースのピアノが甲高い感じがします。そしてボーカルと同様、ざわめきの微細音は中央吸音の方が生きるように思いました。

 もう一曲聴いたクラシックも似たような印象です。
 ということは、中央吸音がいいのか。ふ〜ん。・・・でもこれ、一般家庭じゃ難しいですよね。我が家では絶対無理です。中央の窓からベランダに出入りしなくてはいけないから。
 ただ、今回のエコーバスター、思っていたほどの(期待していたほどの)変化はないというのが正直なところです。部屋の条件次第で劇的に聴くときもあるのでしょうが、今回の程度の変化ならDG28でも調節できそうな気もします。

 その他にも左右の壁を不均等にし(片側にだけ板で反射面を作る)定位のぶれを見る実験や、定在波を取る実験が行われました。
 定位重視派としてはエコーバスターを使ったときの前後の動きよりも、左右不均一のためやや左に寄ってしまうボーカルの方がよほど重要です。我が家も左右の条件が違うために、こういった傾向になりがちなんですよね。そこをDG28で補正していますので助かっているのです。このイコライザーの最大の利点は自由に周波数を帰られることでも試聴位置フラットの状態で音楽が聴けることでもなく、左右均等な再生が出来ることにあると思っています。電気の力を借りて、です。

 最後に、今回の試聴会でわかったこと。「最初に部屋ありき」はいいとして、音場補正グッズの導入など小僧の私にはまだ早いということ、そして試聴位置はやはり中央に限るということですかね。


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