音処探訪

2003/10/11〜13「東京インターナショナルオーディオショウ2003」

 東京インターナショナルオーディオショウに行って来ました。例年金曜日も休んで参加している私ですが、今年は仕事の都合もあり、土曜日からの参加に。
 しかし聴き方も変わりましたわ。以前は評論家の先生方のデモにはできるだけ参加し、メモを片手に必死になって聴いていたもんです。HPを初めてからは義務感も加わり、ちょっと大変な状況に。

 そんなことからは脱却しました。
 商業的にショウを紹介するサイトも増えたし、個人サイトでも目立ちます。速報で何があったか知りたければもっと便利なサイトを見ればいいので、afuturaが網羅するように新製品を紹介する必要もないでしょう(大変だし〜ぃ^^)。今年はメモも取らず(写真は撮った)、評論家デモにも参加せず、入れないブースには無理して入らず、カタログも積極的にもらわず、気に入ったブースに‘だけ’長居し、欲しい商品について‘だけ’質問し、出会った人と話してきました。

 個人的感想<総括>ですが・・・

 では、いくつかのブース紹介(?)を見てやってください。お願いします。

<ジェイ・ヴォックス>

 レコトンが夏に業務を終了し、ジェイ・ヴォックスとして新スタート。わけわからんが、“マグナット”が健在なのはいいことです。一歩間違えたら、AV用に私も買っていたもんね。

Vintage990
ジェイ・ヴォックスのブース。オーブが飛んでいるのはVintage990のなせる技か?

Vintage990 今年も来たか、マグナットの大爆笑(個人的超誉め言葉です)スピーカー「Vintage990」(700万円/ペア)。去年と同じ事を書きますが、4wayでサブウーハー用の750Wアンプとウーハー用の250Wアンプを内蔵していますから、外部アンプがドライブするのは、ミッドレンジとツィーターのみとなります。ウーハーの口径は12インチ(30cm)で、サブウーハー部の口径は世の流れに逆らうかのごとくの24インチ(61cm!)。このサブウーハー部が60〜40Hz以下を受け持ち、Vintage990としての再生帯域は10Hz〜80kHzだとさ。

 去年は東京のショウが終わったら、台湾だか香港だかのショウに送られて世界を転々とするといわれたような気がするので、今年も巡り会えるとは思わなんだ。良く来たねえ、私は嬉しい・・・んが、歓迎する我々の態度がなってない。なんだ、このブースの空きっぷりは? 20席以上あるのに、気付いたら私しか座っていなかったりするんだもの。一番人が多いであろう土曜日の午後にですよ。

 そりゃ確かに代理店も目立たないし、高価だし、形も変だし、他のブースで御大のデモもやっているし、ブランドも弱い。けど、音は真っ当。サブウーハーが鈍いとか、ユニット数が多いのに割と近くで聴いても再生音がバラバラなんてミスは当然犯してないわけ。少なくともこの部屋以上の音を平然と出せる可能性は当たり前のように秘めているのにナア。
 有名だけど人がギッチリのブースで壁にへばりついて聴くよりも、スピーカーまで10mもありそうな非現実的環境で聴くよりも、ちょっと待てば秋葉原のオーディオショップでいくらでも聴けそうなスピーカーを聴くよりも、この部屋で10分間悠々と「Vintage990」に耳を傾けた方がよほど有意義と思うのは私だけ? 秋葉原でコレを扱ってくれる店はきっとないぞ。

Omega530
オメガ530サブウーハー

 53cm口径だから53万円というわけじゃないと思う「オメガ530」。MAX1,000Wのデジタルアンプを搭載し、重さはなんと105kgだと。小口径を組み合わせたサブウーハーが多い中、口径勝負したこの存在は立派だ。立派すぎるぞ。買わないけど。

 こんなものを自由に見聴きできるから非常に面白い。今回滞在時間の3番目に長いブースでした。

<今井商事>

デンセン社の商品群
デンセン社の商品群

 今井商事がこの秋からの取り扱いを検討しているデンマーク「デンセン社」の商品群。写真上から、CDプレーヤー BEAT B-400 Plus、プリアンプ BEAT B200、パワーアンプ BEAT B-300 XSです。薄型デザインは好ましいものの、90年代ならともかく、2003年のこのご時世、かえって没個性だったりするのが惜しいですなあ。
 実はこのデンセン、全然音は聴いていないの。デモは当然あったのでしょうが、巡り会わず。じゃあ、なんで取り上げたかというと、そのスローガンの素晴らしさ。

デンセン社のスローガン
Life is too short for boring Hi-Fi.

 いや、ホントに「人生は退屈なハイファイを聴いていられるほど長くない」って! はじめに音楽ありき。音楽の感動が伝わらない(自分の嗜好から遠ざかっている)と感じたら、躊躇せずに自ら積極的に打って出るべし。
 以前も書いたかも。最近私がモノの購入に対してあんまり我慢をしないのは、“時間を買う”という考えにどんどん変わってきているから。そりゃ少し待てば価格も下がりましょう。中古品も出てきましょう。でも高価でも“待ちの時間”がないほうが今はいい。夜遊び歩いているのも、遊べるときに遊ばないでどうすると思っているからに他なりません。選択肢の多い、快楽追求型の生き急ぎの人生が楽しいもん。

 だけど、この立派なスローガンを持つデンセン社の商品群にはあんまり興味ないの(←おいおい^^;)。日本で売れるかなあ。厳しい予感はする・・・。

<ティアック>

ティアック

 ティアックもタンノイから手を引いたかのように、アバンギャルドを全面に打ち出してるナ。個人的にはこっちの方が楽しいけど、みんな誉めすぎと違うだろうか。それともアメリカンハイエンドに飽きてきたのか??
 もっとも今回アバンギャルドはどうでもよい。問題はそれを鳴らすシステムにあります。そう、今回のフェア、私はコレを見に来たんだ!

UX-1

 エソテリックのSACD/DVD対応の新VRDSメカを積んだユニバーサルプレーヤー「UX-1」(予価125万円)です。初めて実物に接した感想。

新VRDSメカUX-1

 係員に根ほり葉ほり質問をしました。UX-1と兄弟機であるSACDプレーヤー「X0-1」の性能・音の違いとか、CD再生の実力とか、なぜ双方価格が同じなのかとか、ここだけの話しどちらがお買い得品なのかとか、ホントに年内に発売はあるのかとか、ほぼ同価格のクロックを接続する意味とか、UX-1を購入した場合、2chオーディオとどのように両立させたらいいのか、とか。

 でも、そういう大事なことはここには書いてあげないの(^^)。ヒントは、エソテリックとしては‘X0-1’の方が売れると予想しているらしいことかな。しかも時勢に流されただけで、企画の段階じゃマルチチャンネルすらいらないという考えだったらしいじゃないか。

 我が家のAyreのアンプと並べても収まりがよさそうだし、個人的には大いに気に入りました。過去の経験を勘案して、聴かず買いでもOK。早速妻との交渉に入りましょう・・・って、このご時世じゃ厳しいなァ。

<スキャンテック>

 オーディオ・フィジックのスピーカーもフェアでは最上級機の「カルデラ」を聴いてみたい。ショップで聴けるスピーカーじゃないからな。今年のメインスピーカーは「AVAVTI 4」(180万)でした。

スキャンテック

 毎年ここに来て、毎年いいと思います。これこそフェアで聴く、ボクなりの自然体サウンド。オーディオ・フィジック以外のスキャンテック取り扱い製品(コニサー、ライラ、アマゾン、ウェル・テンパード等)との相性もきっといいんでしょう。現実的すぎて夢がない気もしないこともないけど、ここは長居したくなるブースだし(実際ここに一番長く座っていた)、無理なく長時間聴ける。それでいて、繊細感とかスケール感とかに不足は感じられません。(←そりゃそうだ、「自然体」なんだから^^)

 ま、一芸に秀でたような、突き抜けたようなスピーカーが今年もいろんなブースでたくさん展示されていましたわ。

FMアコースティック

アヴァロン

パス

リン

FMアコースティック
XS-1(いろいろ付いて3,000万)

アヴァロン
Diamond(450万)

パス・ラボラトリーズ
Rushmore(750万/アンプ付)

リン
AKURATE(1?0万)

 確かにこういったスピーカーは素晴らしい。仲間内ではパスの評判が高かったし、熱烈にFMを絶賛する声もあったけど・・・FMは価格ほどの価値はない(というか、そんなに投資してもオーディオってこんなものか?)と思うし、パスからはモノのオーラを感じないし、リンは嗜好的に論外。この中だったら、アヴァロンの「ダイアモンド」なんて非常に好みに近いなあ。繰り返しますが、“オトハイイ”のよ、全て。
 ただ、一番馴染むのは悔しいかな(そう、なぜだかちょっと悔しい)オーディオ・フィジックのスピーカーだったりする。あと何年かしたら、AEの次を考えないといけなくなったりして。その時は「AVAVTI」あたりが第一候補なのか、なんてチラリと頭をよぎりました。

<その他>

 全くメインから外れた紹介ばっかりしてる^^。けど、こういうキワモノ紹介もたまにはいいでしょ? もう取りまとめていきます。

ユキム

 ユキムのブースにあったスピーカー用リラクサ、というかリラクサ用のフットをスピーカースタンドに応用したもの。ケッ、うちなんか1年以上前からスピーカーは浮いているもんね。いよいよ本家にパクられたか^^。
 デモはあったのかもしれませんが、今回は聴かず。恐らく我が家の浮遊と共通した感触があったものと思います。

アクロリンク

 さてここで問題です。上記プリアンプが設置されていたブースはどこでしょう。わかった人はかなりのインターナショナル・オーディオ・ショウ通。
 正解はアクロリンク。参考出品ながら、「CLR300」という型番もすでに付いていました。ケーブル以外にも進出かな? (これインシュレータは金子式じゃないか?) あとで雑誌紹介されると、こういうどこにあったんだ、みたいな商品が必ずあるから不思議。

大場商事

 デザインだけならNo.1、大場商事扱いの「NAGRA DAC」(168万円)です。いよいよ本格的に出てきましたね。デジタル入力はコアキシャル同軸が3系統、AESバランスが1系統、さらにTOS光入力が1系統の5系統と、ラインレベルのアナログ入力も備えているので、プリアンプ化したDACと言えそう。もちろんバージョンアップでマルチチャンネルにも本格対応可能とか。
 ガワだけ欲しい〜、LEDを薄い青にして欲しい〜、もっと安くして欲しい〜。

 ステラボックスもハーマンもエレクトリもアキュフェーズもラックスマンもマランツもタイムロードも見ましたが、紹介はしません。興味を持ったことだけ箇条書きで。


home top