afutura オーディオ訪問録 〜Oyamaさん〜

2005/02/04「120(その1)」

 ワタシはオーディオなんて所詮は一人の趣味と10数年思っていました。だから秋葉原に行くのももちろん一人、機器を買うときも一人、家で聞くときも一人という生活を続けてきたのです。サイトを運営し始める前までは。

 サイトが動き出すと、自然と知り合いが増えました。知り合うと行き来が始まるので、30歳過ぎにして初めて人の家で音楽を聴くという経験をしました。
 これが面白い。やみつきです。
 知り合いがいると人の行き来だけでなく機器あるいはアクセサリー類の行き来も増えるので、滅多に自宅試聴できないような代物まで我が家でお目にかかることが出来ました。オーディオ経験値が一機に上がりました。

 楽しいなぁ。

 でも最近、(サイトのネタ的にはいいとして)知り合いを増やすだけに出かけるのも億劫になってきました (← 聴いてもらう方が好き^^ Mですから(爆))。

 そう、目的が欲しいんです。
 先に“人の家で音楽を聴くという経験をしました”と書きましたが、実際は音の「変化」を楽しみに行くだけで、“音楽を聴きに”行くワケじゃないんだもの。マニアだから当然オーディオ的観点でしか者が見れない(聴けない)自分が哀しい。。。もっと音楽を!

 ケーブル一本であぁでもないこぅでもないと言い合うのもよろし。ただ今回は音楽を聴きにいく、いえ、自分の知らない名曲を探しに行く旅をしようじゃないですか。

 最近はお気に入りのJPOPの新譜を買うことも難しい。ましてや耳にしないJazzなら尚のこと。雑誌見たって曲が流れてくるわけじゃないしね。
 それならミズテン買いか? 確かにそれもいいけど好みの一枚に出会う確率が悪すぎます。確実なのは所有者に聞かせてもらうことでしょう。

 というわけで、Jazz新譜を大量にお持ちのoyamaさんに御協力をお願いし、「CD120枚試聴会」を開催しました。一日で120枚を聞き、購入したいCDを探すという明確な目的を持ったオフ会ですヽ(´▽`)/ソウカァ?

Jim Rotondi / The Pleasure Dome
ジャケット本日No.1 Jim Rotondi / The Pleasure Dome

2005/02/04「120(その2)」

 アホをほざくのはさておき、最近Jazzから(最近のJazzから)遠ざかっていて、何を買っていいのかサッパリわからない。少し前までは寺島靖国氏のお薦めに従っていればそれでよかったんですが、いわゆる一曲だけ名盤を押すようになってからはそれに同調ばかりもしていられなくなりました。

 正直なところ、そこまでつき合えるほどJazzファンじゃないの。でも聴きたい。

 で、120枚試聴の話に戻ります。CD一枚60分はあるわけですから、120枚聴いたら、

60×120 = 7,200分 = 120時間 = 5日間(!)

かかるのは通り。寝ずに5日もかかることにOyamaさんがつき合ってくれるはずもない。
 なら、どうするか。

 だいたい一曲目にいい曲が多いから、一曲目ばかり30秒ずつ聴いていけばいいんじゃないかぁヽ(´o `)/ そうすれば、CD120枚1時間で聴けるもんね(爆 

↑↑↑↑↑↑ バカ丸出し↑↑↑↑↑↑

 Oyamaさん、そんな愚かな提案を快く受け入れてくれてありがとう。 << どこが音楽を楽しむ旅なんだか。
 CDラックに眠るCDをおまかせチョイスしてもらい、長丁場の試聴会の始まり始まり〜〜♪ ワタシはシステムをいじらず、CDのセットから音量から、操作は全てOyamaさんです。ホッホッホ。

 実際は30秒試聴なんて無理無理なので、一枚につき1〜2分で聴いていきました。選曲も半数はOyamaさん任せです。それでも1時間で20枚聴くのは十分可能でしょう。いい加減といえば超いい加減な選び方ですが、「メロディアス」とか「こいつは小者」とか「体に合わない」とか、そんなことは1分も聴けばわかるもんです。選曲以外にいい曲が眠っていたとしても、それはそれ。縁がなかったと諦めることにします。

2005/02/08「120(その3)」

 聴いてはCDを選別、聴いては選別、昼食を挟んで、聴いては選別、聴いては選別、聴いては選別、オーディ談義して、聴いては選別。11時開始で17時まで、本当に120枚余を聴きました。Oyamaさんお疲れさまでした。わがままにつき合っていただいて本当にありがとう。“人のふんどしで相撲をとる”試聴会、次回開催に期待しましょう。

 Oyamaさんに

土曜日はお疲れ様でした。
CDも枚数が溜まると聴けてないものが多数を占めるのですが、今回はいい機会でした。ラックの肥やしになりかけのCDに光が当たったのはこちらとしても嬉しい限り。Alan MionRicard Beldaは再評価しなくっちゃ。

と言っていただけたのはありがたい限り。

 選んだCDは24枚です。多いかもしれませんが、輸入盤は時期が過ぎるともう手に入らないことが多いもの。今回だって何枚買えるか・・・

Claes Crona Trio / Crown Jewels
Ricard Belda / My Ideal
Georges Arvanitas / Rencontre
Harvey Mason Trios / with all my heart
Joe Kienemann Trio / Integration
Daniel Freedman Trio / Daniel Freedman Trio
Nahorny Trio / dolce far nierte
Jazz From Key Stone / Thunder & Rainbows
Rob van Bavel Trio / Just for You
Alessandro Bianchi / Something like a Trio
Guido Manusardi Trio / The Woodpecker
Cecilia Coleman Trio / Higher Standards
Fabio Miano Septet / Pearsonally Speaking
Wagner/Morike/Beck / Finally
John Harrison Trio / Roman Sun
Jesper Thilo Quintet / I Remember Boone
Peter Cintotti / Peter Cintotti
Donald Brown Trio / Autumn in N.Y.
Kai Bussenius Trio / This Town
Stephan Noel Lang / Echoes
Lez Jasper Trio / Lexcursions
Alan Mion / In N.Y.
The Alan Mion Trio / Some Soul Food
Wolfgang Dauner Trio / Music Sondz

“人のふんどしで相撲をとる”試聴会
上記24枚のジャケット写真

 ピアノトリオが多いのはOyamaさんの嗜好です。Georges ArvanitasやJoe Kienemannを除けば、知らないミュージシャンばかり。Alan Mionなんていい発見だったねぇ〜♪ 生きのいい若手(なのか?)の精を浴びたいと思います^^
 でも、Oyamaさんだってある程度は選んで買っているわけ。それをワタシがこれだけ聴いて、買ってもイイと思うのが全体の1/6なんだから、やっぱり確率悪いよね。人の好みは重ならないということ。

2005/02/09「120(その4)」

 少しOyama家のオーディオについても。
 1年前からだいぶセッティングが変わってました。知ってはいましたが、機器も増え、それに伴いセッティングも変更、スピーカー中央にQRDを設置、MITケーブルも増殖してますし、何よりAE2がCHORDでバイアンプ駆動になってます。これはOyamaさんにとって再挑戦で、バイアンプをやり始めたワタシも興味津々です。効果絶大とはいかないまでも、いい感じであるとのこと。

 週末はバイアンプの接続とmegのイベントで遊び呆けてました。
 バイアンプ接続はスピーカーの末端処理が大変で、以前購入した熱収縮チューブが見当たらなくなり秋葉原に買出しに行ったりと勝手に大騒ぎ。

 一番グレードの低いShotgunシリーズでプリ〜パワー間のラインケーブルとパワーの電源を揃えたのですが、ちょい出しの段階で非常にいい感じです。重層的なピアノの響き&ワイドレンジが印象的。シンバルの線がやや細くなったような感じがするのが、唯一気に入らないところでした。エージングで好転するのかな?

PIONEER PTR9 試聴位置がすんごく近いのは相変わらずですが、縦長5畳の横方向使用ではやむを得ません。AE2の上にスーパーツイーターPIONEER PTR9が二段積んであるのも変わらず(しかも微妙な角度付き)。Oyamaさんはその下で眠っているので、地震になるとまずスピーカーを抑えるらしい。確かにRPT9が頭上に落ちてきたら、角が刺さって死にますな。

 でもOyamaさんはAVもしているから、あと6本+αのスピーカー(YAMAHA NS-1)があるんだもんね。腕を伸ばせば壁と壁みたいな環境でのリアセンタースピーカーにはちょっと笑ってしまいます。

 AE2使用前、Oyamaさんが東京に異動になる以前はJBL S3100ユーザーであったことは周知の事実ですが、男は初恋を忘れず。どうもAEにJBLの血がどんどん流れ込んできているように感じます。違う女性とつき合いだしたのに、知らず知らずのうちに彼女の面影を追い求めた、みたいな。AEにしては極端に音像感にスポットの当たる再生です。無駄なく切れるAEのイメージではないし、キレイキレイで“点”の再生である我が家のAE2Signatureとはもう全く傾向が違っちゃってます。見てなかったら、同じ類のスピーカーと感じる人はいないんじゃないかしら。

 音像感(実体感でもいい)に乏しいのは我が家の欠点でもあるわけで、その点からしたら欠点を埋めるいいとこ取り再生とも言えます。ハードなJazzユーザーだとどうしてもこういう方向に振れてきちゃうんでしょうねぇ、きっと。音像バンッにはESOTERIC X50W+Wadia27の再生系も貢献しているっぽい。ユニバーサルディスクプレーヤーの試聴でVRDSメカの特殊性を感じたばかりなので、特にそう思いました。

2005/02/11「120(その5)」

 Jazz CDを120枚聴いた、いや120数曲を1〜2分聴いた感想を最後に。実は考えていたことを寺島靖国氏がSJ誌2004年10月号で述べていました。以下引用。

 今のジャズは余りにもむずかし過ぎるんじゃないか。スタンダードは別である。オリジナルである。オリジナル。オリジナル曲に口ずさめるような旋律を持ったものがあるか。そりゃ、小さい細かい美しい旋律はあるだろう。しかし<ファイブ・スポット・アフター・ダーク>のような思わず大合唱したくなるような大きなメロディーがあるか。

 ワタシが気に入った24枚も「小さい細かい美しい旋律」を持った小作品だったことは否めないやねぇ。

 50〜60年代にジャズが大きく花開いたのはなぜだったか。旋律である。曲である。大きく美しい旋律を演ずるために演奏があったのだ。プレイ以前に曲があったのだ。現在は曲不在で演奏のための演奏に陥っているからジャズは難しくなっていくばかり。

 己に酔って客(あるいはソフト購入者)不在みたいなCDが多いのはどのジャンルも一緒かな? まだ売らんかなのポップスに馴染める曲が多いというのは皮肉なものです。それでもロックのCDを五目買いする人を知らないし、何よりも現代ロック・ポップスをミズテン買いしているオーディオマニアなんて会ったことがないから、まだJazzは音楽ジャンルとして熱い方なのかもね。

↓↓↓ Oyamaさんはそんな現状をボ〜ッとうれいているわけじゃない ↓↓↓

MOONKS

 OyamaさんはJazz喫茶メグを母体とした「Megの会」の会員です。先秋に他メンバーとともに1980年以降のJazz名盤をセレクトした小冊子を出されました。朝日新聞にも載った「Jazz Must 150 1985〜」です。今回私が聴かせてもらったCDも含まれています。冊子希望者はMOONKS(moonks@yahoo.co.jp)まで。熱いです。


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