afutura オーディオ訪問録 〜Oyamaさん〜

2002/5/14「Oyamaさん宅訪問」

 六本木のカレー屋さん「越路」のご主人Saitsuさん宅をうかがった翌日にOyamaさんのお宅へ。Oyamaさん、AE2ユーザーなんですよ。思えば人様のところでAEを聴くのは初めてのこと。そしてすんごい久しぶりにオリジナルAE2に触れるのです。こりゃ楽しみ。

 会社の独身寮の約5畳がOyamaさんのお城。この不要に厚く白い壁、無骨な配管、それに薄い窓。どこか懐かしい。そう、Oyamaさんと私、お互いに近いようで接点がない、でも義兄弟みたいな会社に勤めているのです。この雰囲気は東京時代の社宅や京都の独身寮に似ています。

Oyamaさんシステム ドアをくぐるといきなりのこの風景。おお、AEだよ。うちにもあるけど、人様宅でみるAEもいいもんじゃないか。そして、そのお姫様を取り囲むのがこれらのシステム。

 CDトランスポート:ESOTERIC X50W
 DAC:Birdland Audio Odeon-Ag
 プリアンプ:PASS X1
 パワーアンプ:CHORD SPM600
 スピーカー:AE AE2R
 スーパーツイーター:PIONEER PTR9×2台
 ハイパスフィルター:THN-003

Oyamaさんシステム AEにスーパーツイーターを足すところが非凡でしょ。しかもリボンタイプを2発も! 普通は私みたいにサブウーハーを足すんですよ、こういう小型スピーカーには。

 今日はこのスーパーツイーターに興味津々です。AEの弱点を語りたいなど毛頭思いませんが、強いてあげるとすれば、あまりに制動のいいウーハーに対してツイーターが若干弱く感じられることが「たまに」あることじゃないですか。実際は(少なくとも今の部屋でAE2Signatureは)DG28で測定すると10kHzを中心にピークが認められますし、ソリッドな質感にはツイーターが一役買っていることは間違いないんですけどね。
 クロスは16kHzとのこと。AE2RとAE2Signatureが同様の特性だとすれば、スペアナ的には丁度いいかも知れません。

Oyamaさんシステム ホッド・オブライエン・トリオ〜古内東子〜ビル・エバンス・トリオと試聴を進めました。
 流れ出るその音には我が家と極めて似ている部分と全く異なる部分があります。Oyamaさんと私とではセッティングが全く異なるんです。

 Oyamaさんは私と違い、部屋の長辺にスピーカーをセット、そのためスピーカー間隔が我が家よりも広く、試聴距離は短い。イスの後ろは押入です。
 そのためか、非常に包み込まれるような感覚に優れます。部屋の短辺のレゾナンスがプラスに作用しているようです。スピーカーと壁からの距離が余りとれないことも幸いしてか、150Hzあたりの落ち込みも感じないので、低域が寂しい印象もありません。伸びきっているわけではないにせよ、ゆとり感はあります。

 ただその反面、AEの特徴の一つである鋭い定位、ソリッドな切れ味は犠牲になっている印象です。スーパーツイーターは前のシステムで使っていたものをそのまま使ってみたということですが、切れ味を補っているのでは? スパイクを多用したセッティングもそうなのかもしれません。
 機材がスピーカー間に置かれているのが、これらを損なう最大の原因だと思いますが、理想の追求は難しいですね(我が家はこの点は助かっている)。Oyamaさんもスピーカーの前に寝ていらっしゃるようですし。

 音的には聴き慣れたAEですから、違和感が全くありません。AEにしてはオリジナルAE2とAE2Signatureの間には価格差がありますが、上下関係はないように思います。
 Oyamaさんは私など遠く及ばないジャズファンですから、多少太めなチューニングもジャズの力感には必要でしょう。事実、David Gordon / Dozen a day の炸裂するシンバルワークなど素晴らしいですよ。「重さを感じる高音」には憧れます。ああ、やっぱりスーパーツイーターか!?

Oyamaさんシステム ご自慢のアナログシステムも聴かせていただきました。Shelter 501+Roksan XERXES +Pass Aleph ONO の組み合わせです。

B-2unit 正直なところ、我が家とはアナログに対する愛情の差が如実に出た気がしました。いや、反省、反省。我が家のShelter 901+Roksan Radius2に比べて音が生きている!
 アナログプロダクションのBill Evans / Waltz for Dibby の生々しさは、持ち込んだXRCD盤を上回る印象ですし、坂本龍一 / B-2unit(右写真:これってCD廃盤?)など笑ってしまうほどの好印象。中学生の時に聴いてつまらなさに泣いたLPだったんですけどねえ。まあ、あの時の20年前の一体型ステレオとは、システムが全然違うけど・・・。

 同じ系統のスピーカーはやはり感じるものがあります。とにかく勉強になりました。


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