2002/5/12「Saitsuさん宅訪問」
先週末、六本木のカレー屋さん「越路」のご主人Saitsuさん宅にお邪魔してきました。前回が東京勤務時代の2000年12月30日ですから、約一年半ぶりの訪問です。今回はOyamaさんと一緒。
部屋に入るとででんとそびえ立つ、GERMAN PHYSIKS社のDDDベンディング・ウェーブ・スピーカー 「The
CARBON Mk2」。それを駆動するのはビクターのモノラルプリメインアンプ「AX-M9000」とマークレビンソンの最新型CDプレーヤー「No390SL」です。つまり、モノラルバイアンプというわけ。
「AX-M9000」には初めて触れました。モノラルプリメインには「?」だったのですが、このコンセプトは結構いいかも。8台まで連動可能ですし、個々のゲインも代えられる、追加が簡単なので発展性が高い(製造し続けてくれば、です)等々、当たり前のメリットが非常に便利なのです。
ん、この前来たときはこんなシステムじゃありませんでしたっけ? (The CARBONを買われたのは知っていましたが・・・)
眼前は壁一面のクラシックのCD、そしてソナス・ファベールのスピーカー「ガルネリ・オマージュ」、マッキントッシュの管球式アンプ「MC2000」、リンのCDアンプ、ノッティンガムのアナログプレーヤー、オーディオクラフトのフォノイコライザー、それにあの「Yoshii9」です。
O崎「ガルネリどうされたんですか?」
Sai「しまっちゃいました。」
O崎「Yoshi9どうされたんですか?」
Sai「しまっちゃいました。」
O崎「MC2000 は・・・」
Sai「しまっちゃいました。重かったです。」
当然ノッティンガムのアナログプレーヤーも待機中なわけで、一体この家の奥にはどんなお宝が眠っているんだ???
引っ越しの予定があるので、と ご本人は仰ってました。確かにオーディオファイルにとって、引っ越しは一大問題。私なんて今みたいな借家でも落ち着かないもんなあ。
我々が持っていった女性ボーカルからジャズトリオ、Saitsuさん宅の膨大なCD(5,000枚は下らないと思う)からチョイスされた作品と試聴していきました。というよりも楽しませていただきました。
The CARBON Mk2 はドラムスの連打をタテノリで楽しむとか、ベードラの低音域の刻みが聴きたいとか、そういった要求を満たすスピーカーじゃありません。音像に全く誇張感がないので、刺激を求めたり、確固たる音像に期待するのは無理があるのです。ボーカルはポッと空間に浮かび、非常に細かいグラデーションを描きながら、しかもなだらかに消えていく印象でした。
では私が感じたこのスピーカーの持ち味はなにか。音離れのよさ、音場の自然さ、空間の広さは、360度の全方位へ均一な音波をほぼフルレンジ(クロスオーバー周波数は150Hz)で放射するDDDドライバーの恩恵大なのでしょう。長い時間
小〜中音量で高品位な演奏を堪能したい、自然な感じで音楽に接したい、安らぎを求め 音楽で癒されたい、そういう人には恐らくピッタリです。元々のガルネリもYoshii9もThe
CARBON Mk2 に一脈通じるのです。普段小編成のクラシックなど聴かない私でも、これは違うと思うくらいですもの。
Saitsuさんはお手持ちのCDのほとんどがクラシックのようですから、こういった鳴り方はかけがえのないものなのでしょう。私のようなポップス/ジャズファンはもっとメリハリが欲しくなります。鮮烈さがないと最近のCDは楽しめなかったりするじゃないですか。
Saitsuさん、凝ったことに村田のスーパーツイーター「ES103B」まで無指向性にセットされていました。最近ツイーターに興味津々なんですよね。正直なところ効果の程はよくわかりませんでしたが・・・。
例によって、(1) 仕事終わりのため20時近い訪問で、(2) 手ぶらでうかがったあげく、(3) 空腹に任せてお店のカレーをタダで(しかもビール・ジュース付きで)食べあさり、(4) 終電近くまで長居をし、(5) おみやげにCDをもらう、という悪行三昧。心の広い人で助かりました。
おおっ、前回の訪問でもこんなことしてる!
ご主人には軽食を作っていただき、CDもお土産にもらい、JAZZカレンダーもいただいた上に、イタ飯屋でパスタまでご馳走になるという(我ながらタカリ屋のようだ^^;)図々しさでしたが、楽しい3時間でしたよ。クラシックという普段触れない音楽に触れるというのもいいもんですね。
そうだ、更に「越路」のカレーもいただいたんだ。感謝!感謝!感謝です。明日からは夫婦共々カレー三昧しよっと!
人間とは過去を省みない生き物だなあ^^;
Oyamaさんと帰り道で「なんだかんだ言って、自分の好きなCDが良く鳴ればいいんだよね」という話をしました。我が家のシステムでは恐らく弦は鳴りませんし、何を聴いてもテンションのかかった音がすると思います。ある程度オールマイティを目指しても、嗜好がどうしても強く反映されてくるんですよねえ。