afutura オーディオ訪問録 〜kazさん〜

2003/12/08「50's Jazz Power vol.2」

> 出デンさんからお聞きになっているかもしれませんが、以前お二人でいらした時とは
> 入り口の機器が変わりました。
>
> まず、CD関係ですがエソテリックP-50s+Wadia15からWadia 6の一体型CDPに、
> プリはマッキンC11からVTL TL2.5へと変わりました。そして、ガラードも里子に
> 出してアナログは諦めました。ガラードの新しい里親捜しの時は出デンさんに大変
> お世話になりました。
>
> マッキンC11を手放した理由はですね・・・ マッキンC11は年齢が年齢ですので、
> セレクターを切り替えると俗に言う「パッチン」ノイズがかなり出て所謂瞬間的に
> ショート状態になるのですが、そのノイズが発生する度にWadia6のプロテクターが
> 作動し、音が出なくなる症状が出るために、C11を取るか、Wadia 6を取るかの
> 選択を迫られ、結局Wadia 6を取ることにした次第です。
>
> 順番が逆になりますが、Wadia 6の入れ替えが一番最初で、以前からセパレートの
> CDシステムに対し、大仰すぎると感じていた際にタマタマ中古で自宅試聴する機会が
> あり、入れ替えてしまったわけです。
> このWadia 6は我が家に来てから直ぐに音飛びの症状が出たため、ピックアップも
> Assyごと交換してしまいました。(勿論販売店の負担です・・・)
>
> で、肝心のこのラインアップから出る音ですが、パワーアンプ以降のラインアップが
> 同じでも、或る意味同じ範疇ですが、細かいところはかなり変わりました。
> 以前よりは細かい音が聞こえます。シンバルの粒立ちもきめ細かくなったようです。
> 以前は直球一直線な感じでしたが、抑える所は抑える、というような多少変化球を
> 投げられるようになったようです。でも基本はあくまでも直球です。
> O崎さんが現状の音をどう評価されるか楽しみでもあり、怖くもあります。
>
> それと、治まったと思われた電線病も再発してしまったようです。今度の症状は
> 電線病というよりはカルダス病かもしれません。CDPの電源にはGolden Power、
> プリ〜パワー間にはGolden Cross、SPケーブルにはCrosslinkです。ちなみに
> CDP〜プリにはWire World Eclipse 3、プリの電源にはCustom Power Cord
> CompanyのModel 11 Type 2というやつです。
>
> ちなみにこれらの機器やケーブルはP-50s、Wadia 15、C11、ガラードを処分した
> 資金でまかなうことができ、一応持ち出しなしで済んでいます。

 今回、pippin-boyさんの「JBLの蜂の巣(175DLH)の音がどうしても聴きたい」というおねだりに応じて、kazさんと連絡を取ったわけですが、またまた8ヶ月ほどの間に激震があったようですね。プリをマッキントッシュのビンテージ機C11から、VTL TL2.5という最新機に代え、ガラード 301+SME 3010Rというアナログシステムに見切りを付け、CDプレーヤーをセパレート機からWadia 6という一体型にダウンサイズするとは。流れが速いですなあ。(おうかがいしたときはスピーカーケーブルがカルダスから謎のブツに変わっていました)

 VLTなんて秋葉原でも見かけないブランド(印象がないだけ?)。どこで聴いたんですかと問うと、輸入元から借り出した在庫品最後の一台とのこと。いただいたメールで交換の経緯はわかりましたが、VTLも管球式。やっぱり球と球で引き合うものがったのかしらん。導入わずか数ヶ月、ご本人は満足そう。

VTL TL2.5プリとMcintosh MC240
VTL TL2.5プリとMcintosh MC240

 人の家を久しぶりに訪問して、どう変わったかを指摘するのはホントに難しい。正直言ってよくわからないし、ご当人の“良くなったはず”“変わったはず”という思い込みが一番大きいので、私らヨソもんが指摘できるような事じゃないんですよねえ。今回kazさん宅も、プリアンプがマッキントッシュC11からVLT TL2.5という大きな変化があったにもかかわらず、ワタシが感じたことと言えば「ボーカルが微妙に若返ったかな?」「ジャズ一辺倒だった再生系が多少フレキシブルになったかな?」ということくらい。スピーカーを変えるくらいのでっかい変化がないと、ね。

 確かに失礼覚悟で言えば「聴けるジャンルが増えた」感じはしました。以前はホントにジャズ一辺倒(しかも時代制限付き)だったもの。
 実際前回訪問時の教訓をもとに持ち込んだ「松任谷由実/昨晩お会いしましょう」は、昨今ありがちななんでも明るい再生ではなく、愁いを帯びて肩の力が抜けた情感の感じ取りやすいイイ再生でした。長時間聴ける音。
 pippin-boyさんも映画「バニラスカイ」からタイトルソング「Paul McCartney/バニラスカイ」やエルビス・コステロ最新作から「スティル」、そしてこの時期話題の「Beatles/Let it Be Naked」を鳴らしてもらっていました。どれを聴いてもレトロな感じでは鳴るので、雰囲気出てますね。賛否両論の「Let it Be Naked」もそこそこ。(←これはkazさんのせいでもなんでもない)

 ただし、ワタシ的にはなんというか、フレンチの名シェフが和食の料理を作ったみたいな、味は旨いけど本筋からは逸れているみたいな、生鮮品なのに干物っぽいみたいな、そんな印象は受けました。

 やっぱり、kazシステムはブリブリのジャズで生かさんと!

 またまた聴かせていただいたカーティス・フラーも、ソニー・クリスも、アート・ペッパーも、ウェス・モンゴメリーも、シェリー・マンも、グラント・グリーンも、ウひょひょひょひょ〜〜〜って感じ。いい、ウひょひょひょひょ〜だよ? 普通自分の家でウひょひょひょひょ〜と鳴るソフト(もっと言えばジャンル)なんてそうはないはず。リクエストを次々出したくなるし、音像も相変わらず近い。
 それがあるんだから、器用さがなくたって、いいんじゃないかな〜。

 こういうシステムなのに、kazさんは電源系とかアクセサリー類とか凝りまくり。室内配線の工事も既にしているし、巷で流行る前に導入しちゃうからすごいわな。今は電源ケーブルはカルダスに凝っているらしいけど、半年後はどうなっているのかしらん。我が家は機器にしろアクセサリー類にしろ変化が少ないので、ちょっとうらやましい感じもします。

kazさん宅全景

 kazさんのこのリスリングルーム、確かにほぼオーディオ専用だけど5畳ほどで、実は全然広くない。広くないけど、ワタシはこの部屋がどうにも落ち着くんです。理由を少し考えてみたところ、思いつく点あり。
 大阪時代のワタシの部屋に雰囲気がよく似ているんです。
 絨毯の色とか、壁紙の質感とか、クローゼットとか、機器の配置とか、なんか微妙にいい感じ。この空間で一人になって音楽に浸れたら、そりゃ幸せだろうと思いました。


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