afutura オーディオ訪問録 〜出入り口はデンマークさん〜

2003/07/07「CD12」

出デンさんの愛犬、龍之介百態

 ホームページを始めて(アンケートをもらって)、わかったこと。それはスピーカーにデュナウディオ・ユーザーが多いということです。都内でも扱いの少ないこのメーカー、一体全国の皆さんはどこで聴いて買っているのかねー。
 今回の訪問先はそんなデュナウディオの親玉みたいなスピーカー「Confidence 5」を使われている 出入り口はデンマークさん(通称 出デンさん)宅を訪問してきました。最新のスピーカーではないし、別シリーズが発表になっても、こういういい機器は陳腐化しないのさ。

 出デンさんとのつき合いは古い。というか、afuturaを立ち上げて、初めて来宅してくれたのが出デンさんなのよね。もう3年も前のこと。板橋時代に来た人なんて5人もいないのに。
 あの時の出デンさん、来るなり私に言いました。「定位が右に寄っている」「スピーカーの高さが違う」「ケーブルが不格好」。スピーカーの高さは目の錯覚だったけど、定位に関しては本当で、当時どうやってもその偏りが解消できなかった。定位派を名乗りながら、その程度の実力しかなかったんだわ。あとでもらった感想は、

 寝る前の10分ほどでしたが、チョン・キョン・ファを聴いてみました。
 何度も聴いているのですが、O崎さんの家で聞いた印象が強く、家ではやたらでかいバイオリンに感じました。確かに、お邪魔してすぐに感じた、左スピーカの存在感の薄さは、持参したCDでは最後まで気にはなりましたが、音像のシャープさはやはりすばらしいですね。
 多分、ディナウディオとの距離もO崎さんとそれ程違わないので、現在の聴取位置は近すぎることを改めて感じました。でも、生活の空間なのでどうにもならないんですよね。
 O崎さんも、あれだけ熱意を持って組んでいるんですから、もっと音楽再生に適した、情熱に答えてくれる部屋があればいいですね。でも、これは時間が解決してくれると思います。まだ若いんですから。

 それと、自宅の音をもう少し骨格をがっちりする方向に持っていきたい、ともお話したと思いますが、普段クラッシックをあまり聴かないO崎さんのAEから、私が出したい方向の音が苦も無く出たのを耳にした時は、ちとショックでした。

 そうそう、O崎さん宅にお邪魔してまず感じたのは「凄み」です。あっちこっちに機械が鎮座し、名前しか聞いたことの無い様々なケーブルが、部屋の中をのたっくていたのを見た時は、正直「すげー」と思いました。独身者のオーディオフリークの部屋ですよ。奥さんが少しかわいそーと思いましたよ。すだれの5枚や10枚、好きに掛けさせてあげてください。

と、大人のコメントになってましたけどね。メールは証拠が後々まで残るから怖いな^^ (ちょうどこの時PADドミナスのレンタル試聴中だったんですね。)

    そんなはっきりと言ってくれる出デンさんのため、私もはっきりと申しておきましょう。

「デュナウディオは個人的にいまいちなんだなー」
「ついでにリンも個人的にいまいちなんだなー」

 そう、今年に入ってから、リンのフラグシップモデル、CD12とクライマックス・コントロールを導入されたんですよね。当人曰く「一度は縁がなかったと納得したんですが、行ってしまいました。(^_-)-☆」とのこと。

出デンさん宅

 訪問は何回目でしょう。実際回数来ている家ほど感想は書きにくいもの。今までだってHPに感想をアップしたことないもんね。
 ご本人にシステム紹介&自己紹介をしていただきました。ハイエンドだねえ。

アナログ :LINN LP12, RUBY2, PP-1
アナログ :SL-1200MK4, MC30S他少々, E-03
デジタル :LINN CD12 
デジタル :CDR-631(録音用で普段は物置に・・・)
カセット :TCK-777ES2(これも物置に)
プリアンプ:LINN Klimax Kontrol
パワーアンプ:Accuphase P-700
スピーカー:Confidence 5
ラック:Quadraspire 
タップ:オーラル ML-CUBE , サウンドクリエイト特製LINNイエロー改(PADと明工社)
壁コン:PSオーディオ
コンセントベース:キョーソク先生特製黒檀ベース
スピーカーベース:サウンドクリエイトオリジナル
ラインケーブル:LINN シルバー
スピーカーケーブル:LINN K400
ACケーブル:P-700のGAIA改以外は純正
スパイク受け:Iron AA

出デンさん宅

目標:サウンドクリエイトのような高級ブティクオーディオ
苦手:アクセサリーを含むオーディオ機器のセッティングと使いこなし全般
行きつけのレコード屋:ジャスミンティー(中野)、ディスクファン、ハリー(ともに高田馬場)
こだわりのアーチスト:THE KING OF ASIAN POPS のジャッキー・チュン(張 学友)

 元々「出入り口はデンマーク」というネームはLP12に付けられたカートリッジがオルトフォンだったから付けられた名前。今はベンツ・マイクロのRUBY2だから「入り口はデンマークじゃないじゃん」と突っ込むと、こっちとSL-1200Mk4に付いたMS30Sを指さされました。確かにオルトフォン付いているけどなー。どうかなー。

 機器数も多そうだけど、その外観はいたってシンプル。大体ラック裏をこんなふうにまとめている人がそんな仰山なシステムを組むわけがないじゃん。

出デンさん宅

O崎家

出デンさん宅。機器の後ろもきれい。

O崎家。いらない線もつながってるし、音悪そー。

CD12 そのシンプル・ビューティーの極地みたいなのが、CD12とクライマックス・コントロール。エソテリック P2S&アキュフェーズ DC300からのステップアップだから、その差は小さくないでしょう。
 冒頭でリンにケチを付けたけど、この作りの良さは見事だねえ。特にCD12の削り出しのトレイ欲しいな。最近の機器はトレイがしょぼいから。ターンテーブルがしょぼいアナログプレーヤーなんて買う気にならないでしょう? それに背面まで全く手抜きがない。実物をまじまじと見ると素晴らしさが実感できます。

 筐体の小ささは個人的に微妙だし、CD12とクライマックス・コントロールの幅やLEDの色が違うあたりは、システムとして気を遣っているような、いないような。「システム」といっても、国内製品とは目の付け所が違う様子。もっともそれでも機器が醸し出す雰囲気がある。単に値段に惑わされているわけでもないと思うな。

LP12 さて、そんなシステムが奏でる音は、一言で言って「極めて真っ当ないい音」です。単にいい音だけなら、ブランドショップのボーズでも、レコード店のJBLでも聴けますが、出デンさん宅の音にはそこに基本能力の高さがあります。些細なことは考えずに、この能力を感じ取ってくれって感じ。分析的な聴き方が似合わないんですね(細かい音を聴くだけならP2S&DC300の方が勝っていると思う)。いまいちなはずのデュナウディオなのになー。向上めざましいです。

 それともう一つ。大体どこの家でも愛情の大小にかかわらず、アナログとCDを両方聴かせてもらうとアナログの方が好評だったりします。我が家もそう。でも出デンさん宅はその音の差(性能差、か)が小さいのです。プレーヤーもリンのLP12だし、CDはCD12だし、というのは理由であってそうでない気がします。出デン宅のキモは、古参のLP12なんじゃないですかね。ここからCD12もクライマックス・コントロールも派生していって、当人無意識のうちにシステム全体がLP12化しているという・・・。

 実際LP12には愛を感じます。ジャンルによらずLPを大量にお持ちなので、80年代アイドルをたくさん聴かせてもらいましたが、SL-1200MK4ばっかりで、LP12じゃかけてくれないもんね。ハハ。もったいないんでしょうかね^^ 

アイドル一覧

 長い長い試聴会のあとは奥様みんこさんの自称「マズくて食えない料理」が並びます。「北朝鮮風生春巻き」なんて一体どこで覚えたんだ??? (← といいつつも貪り付く僕ら) 他のお宅だと、オーディオで訪問しても奥さんって意外に出ていらっしゃないんですよね。みんこさんはズーッと試聴に参加してる。エライねえ。酔っぱらってるし。
 そうそう、出デンさん宅は結構不思議なもんがある。そして変なもの集めているみたい。

集めている金玉満堂

 どうぞ金玉をお持ちの貴方、出デン御夫妻に金玉を見せてあげてください。

 おっと、忘れるところだった。出デンさんに書いてもらった自己紹介文の最後にこんな一文があったっけ。

ちょっとまじめに:
オーディオは、家族の理解と機器セッティングにたけた親切なオーディオ仲間あってでございます。m(__)m


home