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機器を宙に浮かしてみよう Q & A

機器を宙に浮かしてみようを見る

 60日間の耐久実験を経て、本製作に入りました。この間、問い合わせも多く、ちまちまとした実験の繰り返し。問い合わせの多かった項目についてお答えします。

Q. 磁石の機器への影響はないのか?

 リラクサ1に乗せたCDトランスポートは使用3ヶ月経った今も何事もなく動作しています。扱い商社のユキムのHPには「空電磁界は距離に応じて急速に落ちていき、数センチの距離ではすでに無視してよい量になります」とあります。数値はともかく感覚的には正しいようです。科学的なデータはこれを信用するしかありません。また、磁石への疑問は二六製作所のHPへどうぞ。

 購入したマグネットをスピーカー天板に乗せたり、背板に近づけたりしてみました。しかし、特に音質的な変化は感じられませんでした。思えば元々スピーカーユニットにはあれだけの磁石が使われているのですから、差は感じなくても当然かも知れません。
 スピーカーで一番危惧されるのはネットワークへの悪影響でしょう。AE2Signatureでは感じませんが、マグネットの真上に(しかも距離が近く)ネットワークがある場合は影響が出る可能性も否定できません。

 投資をして悪影響では泣くに泣けませんから、磁石を少数個だけ買って、機器に近づけその影響を見るのが安全です。当然ですが鉄などは磁化しますので、私もエンクロージャが鉄のものには、磁石系の実験はしておりません。

Q. フローティングしてもインシュレータの効果はあるのか?

 あります。ただ、ハード系(アルミや黄銅のスパイク等)&ソフト系(J1プロジェクト、鹿皮、ソルボセイン等)共々試しましたが、激変ではありません。ハード系に張りのある音が好みである反面、AE2Signatureでは音質の向上と言うよりも方向の調整のような印象です。

 フローティングすると上に乗せた機器の振動は天板から逃げ場がない(空中への放射や機器本体への逆伝導はあるはず)ので、天板の素材の差は大きく出ると思います。MDFで作った試作品では薄い銅板、または薄いゴムで密着させるようなセッティングが良好でした。
 天板で重量を稼いでも振動の減退は難しいと思います。イメージ的には軽くて固い素材(カーボン系素材、硬質段ボール、ハニカム材等)や積層材が良いような・・・。私的にはアクリル天板の厚いリラクサ2(15mm)よりも薄く軽いリラクサ1(10mm)の方が好みでした。

Q. 磁石は強い方がいいのか?

 自作で機器を浮かすなら、その重さから逆算して適正な吸着力(反発力)の磁石を購入した方がよいように思います。機器への影響も当然小さくなりますし、マグネットの値段も安価になります。1mm浮かすも10mm浮かすも効果は同様では?
 29×7mmのネオジウムマグネットの吸着力は13kg。これを四隅にセットしてフローティングすると、32kgまでは大丈夫(MDF天板の重さ除く)でした。22×10mmのネオジウムマグネットを用いた耐加重25kgのリラクサ1も実際は28kgまでは大丈夫です。

Q. 水平方向の固定は?

 リラクサは2箇所のベアリング・メカニズムで水平固定しています。もちろんコレでもかまいませんが、自作するには高くつきます。精度も必要です。(私はデザインの問題でこの方法は見送りました。)

 試作品では底板にステンレス製のキャップスクリューを貫通させ、天板の鬼目ナットで固定する方法にしました。見た目にも効果的にもこれで何の問題も感じません。振動は確かにキャップスクリューを伝わりますが、微々たるものです。気になるのであれば、この先端にレゾナンスチップを貼ればよいのでは?

 もっと理想をいえば、垂直方向の磁石の反発を水平方向にも同じように利用すれば、完全無接触も可能です。自作ならさほど難しいことではないですね。ボードが出来れば、ちょっと工夫すればインシュレータも楽に作れます。

Q. スピーカーをフローティングすると前後に揺れて定位が悪くなるのでは?

 スタンドに固定したところで、スピーカーは前後に振動しているわけで、フローティングしたから前後に揺れるというのはあくまでもイメージの問題です。少なくともユニットの振幅に合わせてふらつくことなど確認できませんでした。逆に振動がスタンドに伝わらず、余計な音を出す不要振動がカットされるので、定位は向上する可能性が高いと思います。

Q. 音漏れが防げれるならば是非作ってみたいが。

 周りに響く音というのは、テレビの音や話し声ではなく、子供の走る音や水の流れる音といった床や壁を直接振動させる音ではないでしょうか。安普請の我が家など、深夜は壁一枚を隔てた隣家の電気のスイッチを入れる音が聞こえるほどです。このようにスピーカーの振動を床に逃がしている場合(普通の家はそうですが)、逃がした振動が下階や隣家の騒音に大きく影響していることが考えられますし、床自体が振動板となって不要音を放出しているはずです。マグネティック・フローティングはその振動をカットするのです。

 また、スピーカーが床を揺らすと言うことはその床にセットされた機器やラックを揺らすと言うこと。一番の震動源を絶つことは他の機器へも良い影響を及ぼすと思います。スピーカーのフローティングは他の機器のインシュレートにお金をかけるよりも安価で効果的かも・・・^^


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